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カラダに効く食材

タマネギ◎においや辛みのもとが「血液サラサラ」に効果的

タマネギは貯蔵できることから1年中手に入り、料理での用途も広いため、家庭に欠かせない野菜の一つです。原産は中央アジアといわれており、現存する最古の栽培植物の一つとされています。栽培の歴史は古く、紀元前の古代エジプトでも、ピラミッドを建設する労働者がタマネギを食べていたという記録があるそうです。日本には江戸時代末期に観賞用として伝来し、食用としては明治時代に本格的な栽培が始まりました。

日本で栽培される主な品種は「黄タマネギ」といわれるもので、それを春に収穫したものを「新タマネギ」といいます。新タマネギは早採りのため一般的なタマネギよりも柔らかく、甘味を増しているのが特徴です。

タマネギやニラ、ニンニクといった香味野菜には特有のにおいがありますが、このにおいのもとが、さまざまな効用を持つジスルフィドという成分です。これはタマネギを切ったとき目にしみる成分として知られていますが、抗酸化作用や抗血小板効果があり、血液をサラサラにするといわれています。コレステロールの代謝を促進したり血栓の発生を妨げたりする効果があるため、動脈硬化を予防すると考えられています。また、辛みのもととなるチオスルフィネートという成分にも、抗酸化作用や抗菌作用があることが知られています。

ただ、これらの成分は水溶性で熱に弱いという性質があります。辛みやにおいを減らすために、切ったタマネギをしばらく水にさらすこともよくありますが、これではせっかくの有効成分が流れ出てしまいます。また、ジスルフィドなどの成分はタマネギを切ることによって生成されるので、まるごと加熱してしまうことも避けた方がよいでしょう。体に良い成分を効率よく摂取するには、カットしてから水にさらさず、そのまま調理するようにしましょう。加熱して使う場合には、スープにするなど煮汁も一緒に飲むようにすると効果的です。

4月くらいから出回る新タマネギは、みずみずしく辛みが少なく感じられるため、生食でもおいしくいただけます。薄くスライスしてサラダなどにすれば、タマネギの体に良い成分をそのまま取り入れることができます。旬の新タマネギで、血液サラサラを目指しましょう。


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